社会貢献・研究

スクールソーシャルワーカー学会

1 スクールソーシャルワーカーって何?

今日、わが国の学校教育現場では、子どもたちの不登校やいじめ、引きこもり、非行、学級崩壊等の問題を抱えています。また、保護者においては学校に対して無理難題の要求を突きつける、いわゆるモンスターペアレントに学校が苦慮する事態も増加しています。

このような問題に対しては、学校のみでは対応が困難な状況にあり、学校、家庭、地域が一体的となって支援していくことが求められます。そのためには、教師や保護者、地域の関係機関等がチームワークを組んで協働して取り組んでいく必要があります。

しかし、これらの関係機関がスムーズに協働していくためには、関係調整役や援助者の存在が不可欠です。そこで、学校、家庭、地域及びその他の関係機関のつなぎ役となって、子どもが抱える課題に取り組んでいく支援体制を築いていくのがスクールソーシャルワーカーです。

2 スクールソーシャルワーカーはどんなことをしますか?

スクールソーシャルワーカーとして特に特別な資格が存在する訳ではありませんが、現在は社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士、教員退職者等の人材が活動しています。

① 基本姿勢
一人ひとりの子どもたちは、計り知れない可能性をもって生まれてきます。そしてて、その可能性を育むのは様々な環境であると考えられます。どの子どもも同じ人間として、この社会で平等に生きる権利、健全に育つ権利、教育を受ける権利、守られる権利、参加する権利等をもっています。これらの権利ができるだけ保障されるようスクールソーシャルワーカーは以下のような活動を行っています。
② 活動・援助内容
ア、不登校・ひきこもり対策
現在、全国の小・中学校の不登校児童生徒数は12万人以上、ひきこもりの若年者は2万5,000人以上と言われています。スクールソーシャルワーカーは不登校やひきこもりで学校に行けない児童生徒に対して、本人の症状やつらさに共感しながら、本人に適した生活の仕方を一緒に考え、様々な社会資源と連携しながら、その自己実現へ向けて支援していきます。

イ、少年非行問題
複雑化した現代社会においては、少年が非行に走る原因も様々であり、その本質が把握しにくい状況にあります。スクールソーシャルワーカーは子どものパートナーとして、非行に走った少年の話によく耳を傾け、受容し、子どもと保護者や学校関係機関との関係調整や子どもの自己解決能力を高める援助により、子どもの健全育成を支援していきます。

ウ、その他
児童虐待防止や特別支援教育、不就学、フリースクール等に関しても子どもたちの教育を受ける権利が損なわれないよう係わりをもっています。
3 スクールソーシャルワーカー学会の役割

上記のように学校は今日様々な問題を抱えており、スクールソーシャルワークの必要性は増してきています。しかし、他方で、わが国ではスクールソーシャルワークの実践研究や人材養成に向けた取り組みは今までほとんど行われてきませんでした。
そのため、子どもたちが抱える課題に対して、どのような学校ソーシャルワーク実践や人材の養成を図っていく必要があるのかを研究し、検証していくことが求められています。このような認識のもとに、日本スクールソーシャルワーカー学会は社会福祉と教育、心理、司法、その他の関連領域の研究者、実践者の参加を得て設立されました。司法書士法人リーガルシップでは代表司法書士松下勝司が社会福祉および司法関係の実践者として参加しています。
詳細は日本学校ソーシャルワーカー学会を参照

4 司法書士法人リーガルシップとスクールソーシャルワーク

司法書士法人リーガルシップでは代表司法書士松下勝司が社会福祉士の資格を有しており、また、熊本少年友の会の理事として、普段から非行少年の健全育成のために活動しております。さらに、最近ではADR(裁判外紛争解決手続)の調停人としての訓練を受けています。
これらの資格や活動で得られた人材や技術は、きっと子どもの健全育成のために役立てることができるものと思います。
今後は、これまでに培った社会資源(人脈)や調停技術を生かしながらスクールソーシャルワークの発展に努めていきたいと思っております。
ご意見やご要望などがございましたら投稿ください。